無血清培地は利点が多い

血清を含まない、動物細胞培養用の培地である無血清培地には、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。

無血清培地に関するQ&A

最適な成育環境はどのくらい?

正常な哺乳類細胞系の大部分はpH7.4が最適な成育環境だと言われています。昆虫細胞系になりますと、pH6.2が最適な成育環境になります。細胞株間の多様性は殆ど存在しません。

無血清培地の1番のメリットとは?

無血清培地を使う事の1番のメリットは、成長因子を適切な組み合わせができること。特定の細胞型に選択的な無血清培地の調製が可能となる他にも生産性の向上や成分の明確さ、優れた一貫性を持っているなどのメリットがあります。

適切な培養の温度はどれくらい?

無血清培地の細胞培養の最適な温度は、細胞が分離されたものの体温に大きく依存します。そのため、過度の低温よりも過度な高温の方が細胞培養においては重篤な問題だと言えるでしょう。ヒトや哺乳類の細胞系の大部分は36~37℃の温度で維持され、昆虫細胞の場合には27℃で培養されます。

男女

血清フリーの培地がある

無血清培地は動物細胞培養用時に用いられる培地のうち、結成が含まれない培地のことをいいます。無血清培地は細胞培養を無血清で行うことができ、細胞に対する作用因子に関する分子レベルの研究や細胞産生性物質の単離や精製などを容易にすることができると言ったメリットがあるのです。この方法は、血清を含む培地で細胞を培養するというこれまでの考え方とは異なり、血清を含まなくても細胞培養ができるという点で特徴を持つ新しい培養方法です。こうした無血清培地が開発され、研究に用いられるようになったことで、生物由来のタンパク質へのアレルギーやウイルスの混入のリスクなどを低減させることができ、今日では細胞種に応じた様々な無血清培地が開発され、利用できるようになっています。

より便利になっている

無血清培地は、新しい細胞培養の方法として昨今注目されています。様々な無血清培地の開発が行われており、例えば、汎用のものや各種細胞に最適の独自組成タイプの無血清培地なども開発されており、用途に合わせて選ぶことができるようになっているのです。さらに、細胞のタイプに応じてベストな無血清培地を選びやすいよう便利な小容量の培地がセットになったものや細胞培養にあると便利な試薬なども入手できるようになっているのです。

いろんなタイプがある

血清の成分は多種多様で個人差があって、増殖能力などの品質に大きな影響を及ぼします。無血清培地を用いることで未知の成分や血清リスクを心配することなく、細胞を培養させることができるようになりました。こうした医療研究などへのリスク低減へのニーズが無血清培地の開発の理由の一つなのです。また、無血清培地にはシリーズ化された製品などもあり、一連の工程の中で血清を用いることなく培養することができ、血清のロット差についても考えずに培養が可能なようにもなっています。

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